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【あとむニュース】9月号

9月の原子力情報をピックアップ!

福井県内の原子力ニュース
9月5日使用済燃料搬出が遅れることを、関西電力が県に説明
関西電力㈱の森社長は9月5日、県庁を訪れ、青森県六ケ所村の再処理工場の完成目標が延期され、2026年度を予定していた県内の使用済燃料の搬出が遅れること説明。昨年、県に示していたロードマップ(工程表)を見直すことを伝えました。説明を受けた杉本知事は関西電力に対し、新たなロードマップの早期提示、さらに国と連携した使用済燃料対策を要望しました。
9月6日国として電力事業者を指導することを経産大臣に要望
関西電力㈱の使用済燃料対策ロードマップの見直しが必要になったことを受け、杉本知事は翌9月6日に、経済産業省で齊藤経産大臣(当時)と面談。国と電力事業者のしっかりとした連携、再処理工場竣工の実現、地域振興策の具体化・財源の確保などを要望しました。
9月12日基本政策分科会で国のエネルギー政策を議論
エネルギー基本計画(キーワード)について議論する、経済産業省の総合資源エネルギー調査会基本政策分科会の第62回会合が開催されました。委員の杉本知事はこの会議で、電源立地地域への産業集積、水素・アンモニア利活用に関する意見書を提出しています。
日本国内の原子力ニュース
9月6日常陽の安全対策工事着工に地元が事前了解
茨城県にある高速実験炉「常陽」の安全対策工事について、地元の茨城県と大洗町が工事着工を事前了解しました。常陽は昨年、原子力規制委員会の審査にも合格しています。
9月10日福島第一発電所の廃止措置で核燃料デブリの試験的な取り出しに着手
東京電力㈱は福島第一原子力発電所の廃止措置作業で、2号機の原子炉格納容器内の核燃料デブリ(事故によって核燃料と周囲の構造物が融けて、冷え固まったもの)の試験的な取り出し作業に着手しました。その後、9月17日に取り出し装置のカメラに不具合が発生し、現在は作業を中断しています。
9月26日むつ市の中間貯蔵施設に、初の使用済燃料が搬入
青森県むつ市に建設された中間貯蔵施設「リサイクル燃料備蓄センター」に、柏崎刈羽発電所から搬出された使用済燃料69本が、初めて搬入されました。同センターは、原子力規制委員会からの使用前確認証を受領できしだい、10月以降に操業が開始される予定です。
※中間貯蔵施設:発電所から出る使用済燃料を再処理するまでの間、一時的に貯蔵・管理する施設。

注目のキーワード:「エネルギー基本計画」とは?

およそ3年毎に見直しされる、国のエネルギー政策の基本方針です。

 私たちの暮らしを支えるエネルギーには、「安全性(Safety)」を大前提に、「安定供給(Energy Security)」「経済性(Economic Efficiency)」「環境保全(Environment)」の3つを満たすことが求められ、それぞれの頭文字をとって「S+3E」と呼ばれています。

 エネルギー資源の少ない日本では、S+3Eを満たすために、国内の事情や国際情勢などを考慮しながらさまざまなエネルギー源を組み合わせることが必要です。この組み合わせを「エネルギーミックス」といいます。

 エネルギー基本計画は、国の中長期的なエネルギー政策の基本方針を示したもので、エネルギーミックスを実現するための各発電方法の割合や脱炭素への取り組みなどが示されています。およそ3年毎に見直され、2024年度中に新しい計画(第7次計画)が示される予定です。