原子力発電げんしりょくはつでんはどうやって電気でんきをつくっているの？

原子力発電げんしりょくはつでんと火力発電かりょくはつでんの比較ひかく

原子力発電げんしりょくはつでんも火力発電かりょくはつでんも、水みずを沸わかして蒸気じょうきをつくり、タービンを回まわして発電はつでんします。
蒸気じょうきをつくる方法ほうほうとして、火力発電かりょくはつでんはボイラーで天然てんねんガスや石炭せきたん、石油せきゆなどの化石燃料かせきねんりょうを燃もやしますが、原子力発電げんしりょくはつでんは原子炉げんしろでウランやプルトニウムなどを核分裂かくぶんれつさせて発生はっせいした熱ねつを利用りようします。

原子げんしとは…

ウランの「核分裂かくぶんれつ」で熱ねつエネルギーを出だす

ウラン235の原子核げんしかくに中性子ちゅうせいしが飛とび込こむと、原子核げんしかくが２つに分裂ぶんれつして熱ねつエネルギーを出だします。この現象げんしょうが核分裂かくぶんれつです。
核分裂かくぶんれつと同時どうじに中性子ちゅうせいしが２～３個飛ことび出だします。この中性子ちゅうせいしで、次つぎの核分裂かくぶんれつが起おきます。このように核分裂かくぶんれつが次々つぎつぎと起おこることを核分裂連鎖反応かくぶんれつれんさはんのうといいます。
核分裂かくぶんれつの数かずが増減ぞうげんすることなく、同おなじ割合わりあいで連鎖反応れんさはんのうが続つづく状態じょうたいを臨界りんかいといいます。原子力発電所げんしりょくはつでんしょでは、ウランなどの原子げんしを核分裂かくぶんれつさせ、臨界状態りんかいじょうたいにして発電はつでんしていますが、中性子ちゅうせいしを吸収きゅうしゅうする制御棒せいぎょぼうなどで中性子ちゅうせいしの数かずをコントロールしています。

原子炉げんしろの種類しゅるい

福井県ふくいけんにある原子力発電所げんしりょくはつでんしょは、加圧水型軽水炉かあつすいがたけいすいろ（PWR）、沸騰水型軽水炉ふっとうすいがたけいすいろ（BWR）、高速増殖炉こうそくぞうしょくろ（FBR）の3種類しゅるいがあります。