ニューエナジーハイキング
<さいせいかのうエネルギーのしくみ>
<さいせいかのうエネルギーのしくみ>
いろいろな発電方法
発電には、いろいろな方法があります。
蒸気で発電する火力発電や原子力発電のほか、再生可能エネルギーとして、水力発電、太陽光発電、風力発電、地熱発電、バイオマス発電などの開発も進められています。
水力発電
水力発電所では、高いところから流れ落ちる水の力を利用して水車を回し、電気をつくっています。
水の落ちる高さが高いほど、また、流れる水の量が多いほど、たくさんの電気をつくることができます。
水力発電の長所
- 天然の水資源を利用しているので、燃料費がいらない。
- 運転や停止が簡単なので、電気をつくる量を調整しやすい。
水力発電の短所
- ダムには大規模な工事が必要で、建設費が高い。
- ダムを建設する場所が限られている。
太陽光発電
太陽光発電では太陽の光を直接電気に変える太陽電池(光電池)を利用して、電気をつくっています。
太陽光電池は、太陽光発電所や建物の屋根のほか、街灯、ソーラーカー、宇宙ステーション、電卓や腕時計など、さまざまな場所で利用されています。
太陽光発電の長所
- 太陽の光を利用しているので、燃料費がいらない。
- 二酸化炭素を出さない。
太陽光発電の短所
- 夜や太陽の光が弱い日は発電できない。
- 大量の電気をつくるには、たくさんの太陽電池が必要。
風力発電
風力発電は、風のエネルギーを利用して風車を回し、その回転によって発電機を回して電気をつくります。発電量を一定にするため、風の強さや向きにあわせて、最も効率よく発電するよう、羽根の角度や風車の向きを変えることができます。
風力発電の長所
- 自然の風の力を利用しているので、燃料費がいらない。
- 二酸化炭素を出さない。
風力発電の短所
- 建設する場所は風向や風速が安定している所に限られ、風の弱い日は発電できない。
- 大量の電気をつくるには、たくさんの風車が必要。
地熱発電
地熱発電所では、火山地帯の地下にたまっているマグマの熱でつくられた蒸気を利用して、タービンを回して、発電機で電気をつくっています。
地熱発電の長所
- 時間帯や天気に左右されず、安定して発電できる。
- 発電するときに、二酸化炭素を出さない。
地熱発電の短所
- 火山地帯にしか設置できず、建設地が限られている。
- 発電所の建設費が高額になりやすい。
バイオマス発電
バイオマス発電は、木くずや家畜のフンなどを燃料にした発電方法です。
火力発電と同じように、燃料を燃やした熱で水を沸かし、その蒸気でタービンを回して発電しています。
バイオマス発電に使われる燃料の例
生ごみ、いらなくなった木材、家畜のフン、汚水
間伐材、稲わら、ヤシの実、木質チップなど
バイオマス発電の長所
- 廃棄物を燃料にするため、資源を有効活用できる。
- 植物が取り込んだ分の二酸化炭素しか出さないため、燃やしても空気中の二酸化炭素を増やさない。
バイオマス発電の短所
- 資源の運搬やフンから燃料のメタンガスをつくる処理などが必要で、費用が高い。
- 大量の電気をつくることができない。